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映画「永遠の0」をみて

昨日、映画「永遠の0」をみて来ました。
原作には賛否あって、パクリであるとか、引用であるとか、かなり厳しい批評もある様ですが、映画そのものは素晴らしい出来栄だと思います。
世間の一部で言われている様な、戦争肯定の映画ではなく、風立ちぬと同様に「生きろ!」と言うのが背景にあると思います。

ただ、私が戦争絡みの映画を作るとしたら、バリバリにカッコいい映画にしたいと言う思いがあります。
感動して涙する部分があったとしても、全体としてメリハリがあるべきだと思います。
どうも日本映画の悪いクセと言うべきところがあって、全体にお涙頂戴になる傾向がありますが、終始線香臭い映画は世界でも受けません。
なので、もっとメリハリをつけるべきだと思うんです。

それでも本作は、従来の映画より随分マシな部分があって、ちょっと臭い演出かな?と思える部分も、許せるには許せます。
また、特攻の映画と言うと石原慎太郎の「僕は君のためにこそ死にいく」と言うのがありますが、あれは駄作過ぎて話になりませんでした。
石原の映画との対比をすると、本当に雲泥の差です。

私は、石原の映画をみに行ったクチですが、映画館はガラガラで本当に不人気でしたが、「永遠の0」は満席でしたね。
そうそう、「永遠の0」はとても感動出来る映画なのですが、小説を原作としているんです。
私は、原作云々を知らずに映画をみにいったのですが、最初実話かなと思っていました。
小説だとしても、これだけ感動出来るのだから、それでいいのですが創作物だと分かった時は、冷静になりましたね。

ま、原作が小説かどうかを差し引いて考えても、素晴らしい映画だと思います。
けっして戦争肯定の映画ではないので、右派・左派ともにみることの出来る映画ではないでしょうか。

映画の主張したい部分として、「今をもっと大事にし目一杯生きろ!」と言いたいのではないか?と思えるフシがあります。
映画の中で、終戦まで生き残れたらどうするか?と言う問いがあります。
我々現代人は、戦争もなく、現状で好きなことをやれる立場にあるのだから、もっと目一杯生きられる筈だと言いたいのではないだろうか。

宮崎氏の「風立ちぬ」でも、君の10年はどうだったのか?と言う問いが出て来ます。
10年人が努力をして、どれだけ充実した月日が過ごせ、そして成果はどの様に出せたのか?
平時に於ける10年は、とても学び易く、自分がやりたいことを自由に学ぶことが出来ます。

結局、両者に言えることは、今の若者よ!もっとがんばれ!ってことなんじゃないでしょうか。