色々な経済学者、経済評論家が、
MMT論(現代貨幣理論)モダン・マネタリー・セオリーは、
海外から出て来たものだと説明しています。
以前、三橋が、お札を沢山刷れば、景気がよくなると述べた時に、
私は、お札を沢山刷る論は、東条英機が既に述べていると記載して来ました。
刷ると言う表現ではなく、発行すると言う方がいいでしょうか。
ただ、東条英機は、経済活性化の為に、お札を増刷することを提言したのではなく、
中国大陸での、戦線拡大の為の方法論として部下に命令しています。
なので、目的が異なると言うことは出来ます。
私が、言いたいのは、お札を沢山刷ることで膨らませると言うのは、
新しい理論なのではなく、東条英機が陸軍の軍人として、考案していると言うことです。
お札を沢山刷って、これを何に使うのか、その時の指導者によって使い道が異なります。
かつての陸軍の様に、戦線拡大へと考える人もいたし、
経済の底上げには、大胆な財政出動が必要だと考える人がいたり、
増刷したものを、国民の為になる様に使うかどうかは、指導者次第ですね。
余談として、
東条英機が、愛国者かどうか、しばしば議論の分かれるところですが、
私は、愛国者ではないのでは?と思っている部分があります。
陸軍・海軍の予算は、天皇陛下の決済を受けたものです。
しかし、東条英機は、これだけでは足りないと考えて、
部下に、お札を沢山刷って戦費に当てる方法を研究する様にと、命令する訳です。
本来なら、天皇陛下に許可を得なければいけないことですが、
東条英機自身、昭和天皇を飾りと考えていたのか、無許可で実行しようとしていました。
まさにこの辺りですね。
本当は、愛国者ではないのではないのかと?
陸軍が、中国戦線で浪費した戦費は、空母10隻分と航空兵力に相当すると言われています。
開戦時に、日本は空母が10隻あったのだから、あと10隻建造出来るのなら、
少なくとも20隻は、保有出来たことでしょう。
中国大陸での利権をめぐって、日米戦があったのだから、
太平洋戦争は、日中戦争の延長戦上にあることなのですが、20隻も空母があったら戦局がひっくり返るくらいですね。
日本の教科書には、陸軍のアジア各国への進駐理由が書いてないと思うのですが、
中国への補給路を断つ為に、補給路の存在する国に進駐しています。
米国は、中国を支援して、日本の足を出来る限り引っ張らせる目的で支援をしていました。
日本が、太平洋方面に専念出来ない様にする為です。
米国が、中国支援をすることで、戦力を分散させて日本軍を疲弊させることが目的で、
いかにして、中国に日本の足を引っ張らせるかが勝負だったのですから。
米国が支援した、蒋介石の国民党軍は、敗退して台湾に逃げて、
毛沢東の、共産党軍が勝利して、のち国連に加盟をするのは、馬鹿げていますね。
米国の中国支援は、愚かな支援だったと言えます。
ダグラスマッカサーが、中国の膨張を防ぐ為に、日本軍が存在していたのに、
日本軍を叩いたことで、中国の膨張が止まらなくなったと言う感想をもらしたと言う話しも聞きますが、
どうだったのしょうか。